サンマはどう焼いても、かなり美味しく焼き上がるので、美味しい焼き方を追求することが、あまりないかもしれません。しかしサンマは焼き方次第で、味が大きく変わるものです。
さんまの美味しい焼き方とは?焼き方を変えるとほんとうに味が変わるのか?
こうした質問に回答しています。
サンマを美味しく焼くための下準備が重要
秋になると秋刀魚(さんま)が食べたくなりますね。
日本人であれば、「秋=サンマ」というほど、季節によって食べたくなる食材です。
多くの方はスーパーでサンマを購入して、自宅で焼いて食べているのではないでしょうか?
ちょっとした工夫で、スーパーで購入するいつものサンマが料亭で食べるような高級魚に変わります。
特に重要になるのは、サンマの下ごしらえになります。
サンマを購入し、冷蔵庫にいれ、夕食時に取り出してグリルに入れる!
そんな手順でサンマを焼いてしまっていないでしょうか?
これではサンマの良いところが台無しになってしまいます。
最初のステップ
購入してきたサンマを最初に水でキレイに洗います。
その後、サンマの左右にある青いラインに従って、切り込みを骨に当たる位置まで入れて、中まで熱が入りやすいようにしてください。
幅は頭の手前から尻尾の手前までと、かなり幅広い切り込みになりますが、焼く時に身が崩れることはありません。
切り込みは表と裏の両方とも入れる必要があります。
2番目のステップ- 1度目の塩を振りかける
サンマを焼く30分くらい前に、サンマに対して少し多めの塩を振りかけてください。
塩をふりかける時の高さは「20cm」ほど上から、サンマ全体に振りかけます。
使用する塩は、可能であれば「天然の粗塩」を使ってください。
なぜ30分前に塩を振りかけるかというと、振りかけた塩はサンマの内部に浸透していき、サンマの身の部分にあるタンパク質が「旨味成分アミノ酸」へと変わるからです。
同時に、サンマの表面にある水分を塩が吸収していくため、魚の生臭さも塩に吸収されるため、味が劇的に変わります。
1度目に振りかけた塩には、この生臭さが吸収されているため、焼く前にきれいに氷水で洗い流してください。←ここが重要です!
3番目のステップ-もう一度塩を振りかける
すでに1度サンマに塩を振りかけていますが、洗い流したため、もう一度塩を「20cm上方」から振りかけていきます。
塩を振りかけた後に、手でなじませるようにしてサンマに軽く塗り込んでください。
2回目の塩によって、焼き上がったサンマの皮がぱりぱりになって、見た目も味もかなり良くなります。
塩を振りかけるという単純な作業になりますが、料亭や料理屋出しているサンマには、この2つの手間がかかっているので、家庭のサンマとは違う味になるわけです。
振りかける塩の量は、1回目よりも少なくなるようにしてください。
ここまででサンマの下処理は終了です。
サンマを美味しく焼くグリルの使い方
下処理が終わる前に、グリルには火を入れておき、強火でグリル全体を温めておくようにしてください。
サンマには切り込みが入っているため、グリルの網に身が付いてしまうと崩れる原因になるので、網には必ずサラダオイルを塗りましょう。
2回目の塩を振ったサンマを、温まっているグリルの中にすぐに「右身を焼く方向」で投入し、8分ほど焼いてください。
表面に焦げ目がついたくらいで、サンマを裏返して今度は左身を焼きますが、少し焦げ目が付いたくらいでグリルから出せば、後は予熱で火が入っていきます。
ちょうど写真くらいの焼き具合を目指してください。
焼き終わったサンマは、左身を上にしてお皿に盛り付けます。
これでスーパーのサンマが、これまでとはレベルの違う味わいになりますので、試してくださいね。