2018年猛暑対策-熱中症
2018年の夏は猛暑になる予想が出ているため、早めに熱中症対策をしておく必要があるでしょう。
毎年、今年の夏は暑いのかと心配されている方は、今からできる熱中症対策もあるので、実践してみてください。
熱中症を避ける対策
熱中症対策は、猛暑になってから始めるのでは遅すぎます。
春の過ごしやすい時期から、猛暑日にも耐えられるような準備をしておきましょう。
暑くなる前からできる熱中症対策
熱中症にならないようにするためには、普段から暑さに対応できる体力をつけておく事が何よりも大切です。
日頃から無理のない程度に体を動かすようにして、新陳代謝が良い状態を作るようにしておきましょう。
さらに普段から良い睡眠習慣を保ち、健康的な食事をすることで、暑さに対応するための体を作ることができます。
良い生活習慣と良い食習慣が、猛暑日の熱中症に対応するための基礎となります。
通気性の良い衣服を購入しておく
熱中症になる原因の1つは、熱くなった体の体温を調節できない事です。
熱くなってしまった体を冷やす良い方法が、通気性の良い服を着ることです。
一般的には、麻や綿でできている服は通気性が良いとされているので、早めに購入して少し暑くなってきたら、すぐに綿や麻の洋服に着替えるようにしてください。
そして肌着は汗をすぐに乾かしてくれる速乾性に優れている生地のものを選ぶようにすると良いと言われています。
熱中症のメカニズムを理解する
真夏日や猛暑日に熱中症にならないためにも、熱中症のメカニズムを理解するのは重要です。
寒い時期であれば、体を動かして体温が上がったとしても、外気によって体を冷やすことができるため熱中症にはなりにくいものです。
しかし猛暑日など気温が高くなると、体温と気温が同じくらいになってしまい、体の温度調節ができなくなります。
運動をすると血管が浮き出てくるのは、少しでも血液を外気に近くする事で体温を下げるためです。
また運動をしたり、気温が暑くなると汗をかくのも体温調節のためです。
体温が37℃以下に抑えられているのであれば、熱中症にはなりません。
しかし汗をかきすぎてしまい水分不足になると、血液中の水分が減り体温が下がりにくくなります。
また水分が不足すると汗をかけなくなってしまい、体温を下げる効果がなくなります。
これによって最悪体温は37℃どころではなく、41℃くらいまで上昇してしまう事もあり、ここまで体温が上がると脳を含め体が上手く機能しなくなるわけです。
これが熱中症の状態です。
ですから熱中症にならないためのポイントは水分補給である事が分かるでしょう。
猛暑日や真夏日に熱中症にならないための対策
事前の準備に加えて、実際に暑くなってきた時の対策を行うことで、より効果的に熱中症に対応できます。
水分補給は必須要件
熱中症の原因のほとんどは水分不足です。
通常は水分が足りなくなると喉が乾くという反応が起きますが、猛暑日や真夏日などには喉を渇きを感じた時には間に合わない事もあります。
ですから喉が乾く前から、こまめに水分補給をするようにしましょう。
自宅にいたとしても、室内が暑いのであれば程度に水分補給は必要であり、外出する時は必ず水分を持ち歩なければなりません。
水分補給時は塩分摂取も忘れずに
熱中症対策として水分補給が肝要なのは間違いありませんが、水分だけでは不十分です。
汗をかくと、水分と同時に塩分を失っているため、水分と同時に塩分補給も行う必要があります。
熱中症が重症化するケースの多くは、水分だけを補給していたため、血液中の塩分が極端に低くなることから生じています。
一番簡単な対策はスポーツドリンクを飲むことですが、水1㍑に2gほどの食塩を入れて飲料水にしても良いです。
水分と塩分はセットで補給するようにしてください。
夜はエアコンを使用して快適な睡眠を確保する
熱中症になる原因の1つは、睡眠不足による体力の低下です。
エアコンをつけながら寝ることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、睡眠きちんととれていないと熱中症の確率が高くなります。
ですから28℃設定くらいにして、エアコンを一晩中つけっぱなしにして就寝しましょう。
熱中症になって治療費がかかるよりも電気代の方がずっと安いはずですね。
熱中症かなと思ったら
熱中症になったかなと感じたら、どうすれば良いでしょうか?
涼しい場所へすぐに移動
熱中症の症状を感じたら、すぐに涼しい場所へ移動してください。
外出中であれば、車のエアコンを強めにしたり、喫茶店に入ったりして少しでも体を冷やせる場所に行きましょう。
もしお店が近くにない場合は、木陰や建物の影に入り、体をゆっくりと休めましょう。
洋服を脱いで体を冷やす
洋服を着たままでいると通気性が悪く、体温が下がらない可能性があります。
ですから熱中症の兆候が見られたら、すぐに洋服を脱いで体を冷やすようにしてください。
もし周囲に保冷剤やうちわがあれば、太い血管が通っている首の左右や太ももの付け根やわきの下をすぐに冷やすようにしましょう。
<救急車を呼ぶ
熱中症くらいで救急車を呼ぶのは気が引けると感じる方もいるかもしれません。
しかし真夏日や猛暑日に熱中症になった方の中には、亡くなってしまっている方もおられます。
熱中症は「くらい」と言って良い軽い症状ではなく、生命を奪う可能性のある状態です。
少しでも早く救急車を呼んで、医師の診察を受けるようにしてください。
猛暑日熱中症対策のまとめ
熱中症は決して軽度の症状ではなく、重症化する可能性のあるものです。
症状を感じたのであれば、すぐに救急車を呼んでください。
対策は早ければ早いほど良いので、涼しい時から熱中症の備えをしておくようにしましょう。