誰もが1度は聞いたことのあるコフィ・アナン元国連事務総長が亡くなった。
この方は国連事務総長の時代多くの功績を上げ、世界に愛された方です。
アナン事務総長のプロフィールやどのような功績があるのか解説致します。
アナン元国連事務総長のプロフィール
氏名:コフィ・アナン
生年月日:1938年4月8日
国連事務総長:第7代
対応言語:英語、フランス語、アフリカの現地語
学歴:マサチューセッツ工科大学
資格:MBA、MS
専門分野:経済学、言語学、工学など
出身:ガーナ
任期:1997年~2006年
この経歴を見る限り、コフィー・アナン氏は非常に優秀な方であることが分かる。
テレビで見かける際、非常に謙虚な誠実な人物であるという印象が残るので、人として素晴らしい方だったのだろう。
ではアナン氏は、事務総長時代やPKO担当国連事務次官だった時に、どのようなことをしたのでしょうか?
コフィ・アナン氏の最大の仕事は、イラク戦争時におけるアメリカへの態度
アナン氏は、1938年に西アフリカのガーナで生まれ、1962年24歳の時に国連に入ります。
国連に入った後には、国連難民高等弁務官事務所で働き、PKO担当国連事務次官を努めます。
その後1997年から国連事務総長に就任し、平和活動を前提として行動してきた方です。
国連としてテロとの戦い、HIVウイルスへの対策などを率先して行ってきたことが評価されて、2001年事務総長時代にノーベル平和賞を受賞しています。
平和を愛し、紛争の解決のために尽力した人物であってことが分かります。
アナン氏の仕事の中で、最も高く評価されているのは、アメリカのイラク攻撃を非難する声明を出したことです。
イラク戦争は、アメリカが国連安保理の同意がないまま単独で戦争に踏み切った戦いであり、国際社会からの批判を浴びました。
アメリカに対し、面と向かって「法を破った行為、憲章に違反する行為である」と非難をした国連事務総長は、アナン氏を他にはいないでしょう。
イラク戦争は、2003年に開戦したので、アナン氏が事務総長に就いてから6年目のことです。
2006年に事務総長を退任してからも、平和活動に忙しくして、ほとんどの時間を民族紛争解決や紛争解決のための特使のような立場で活動していました。
そんなアナン氏が亡くなったのは、スイスの首都であるベルンです。
享年80歳だったとのことです。
このアナン氏の死去に関する世界の反応を紹介します。
世界中から届けられるアナン全国連事務総長の死を悼む声
国連人権高等弁務官の発言
国連人権高等弁務官の発言 国連のゼイド・フセイン人権高等弁務官は「悲嘆にくれている。気品あるたぐいまれな人物で、人々の手本となる無二のリーダーだった。世界にとって大きな損失だ
現国連事務総長
アナン氏は困難な時でも国連憲章の精神を実現しようとし続けた。彼の残したものは、私たちすべてにとって、これからも模範となっていくだろう
現在の国連の重要ポストに位置している2人のコメントで共通しているのは、国連憲章に則った平和を実現するために尽力した人物であったという評価です。
アナン氏の後に国連事務総長になった人物が、まったく何の仕事もしなかったと評価されているのに対し、コフィ・アナン氏は事務総長を退いた後も、非常に多くの方に影響を与えていたことが分かります。
非常に惜しい人物を亡くしました。
さらにコフィ・アナン氏について調べていくことにする。