久保建英がレアルマドリードへ正式に移籍することになった。
日本サッカー界にとって、とても大きな一歩になる。
中田英寿でも当時のセリエAのASローマに所属したのが、最高の状態だったが、レアルはまた別格のチームになる
すでに正式な移籍が発表されているので、気になるのは久保建英の今後のこと。
所属先がレアル・マドリード・カスティージャであると発表されているが、どんなチームなのか分からないという方も多いので、このチームについて解説していきますね。
レアル・マドリード・カスティージャのレベルとは?久保建英は試合に出られる?
まず確認しておく必要があるのは、久保建英はレアルに移籍したからといって、トップチームに所属できるわけではありません。
今回も、年俸は1億2,000万円(100万ユーロ)の5年契約であるものの、トップチームでの契約ではありません。
2020年からの契約になりますが、久保建英は「レアル・マドリード・カスティージャ」というチームに所属することになります。
久保建英とレアルとの契約は、2019年6月5日からのようです。
FC東京は、久保建英との契約が18歳になる2019年6月4日までであったと発表しています。
早ければ、2019年中にカスティージャでのデビューもあるかもしれません!
スペインリーグ(リーガエスパニョーラ)には、1部から3部までの組織がありますが、レアルマドリードは当然1部リーグになります。
レアルマドリードほどのチームになると、下部組織に所属している選手で構成される別チームを所有しています。
レアル・マドリード・カスティージャとは、いわゆる「レアルマドリード」のBチームという扱いになります。
現在、レアル・マドリード・カスティージャは、リーガエスパニョーラの3部に相当する「セグンダ・ディビシオンB」に所属しています。
リーガエスパニョーラのリーグの順番は以下のようになります。
1 リーガエスパニョーラ1部
2 セグンダ・ディビシオン
3 セグンダ・ディビシオンB
カスティージャは3番目の「セグンダ・ディビシオンB」です。
3部リーグで、2015-2016シーズンは1位、2016-2017シーズンは11位の成績でした。
なんだ、3部に所属しているチームなのか~
と感じた方もいるかもしれませんが、久保建英が所属することには大きな意味があります。
正直言うと、他のチームにレンタル移籍させられるのではと思っていたので、Bチームに所属するというのは意外でした。
レアルからすると、それだけ期待している選手という扱いになるのでしょう。
久保建英がカスティージャに所属するメリットとは?
セグンダ・ディビシオンBは、リーガエスパニョーラの3部リーグではあるものの、久保建英がレアル・マドリード・カスティージャに所属することには大きなメリットがあります。
いきなりトップチームに所属するなら、当然ですがいくら久保建英でも対応することはできないでしょう。
そのためまずはBチームでスペインのサッカーに慣れていくことができます。
以前にバルサ下部チームに所属していたとはいえ、数年間離れていたリーグに戻るので、まずはBチームからとレアル上層部も考えているのでしょう。
レアル・マドリード・カスティージャの監督がすごい
しかし、実はBチームに所属すると、今後の久保建英にとって大きなメリットがあります。
セグンダ・ディビシオンBに所属する、レアル・マドリード・カスティージャの監督を任されるのは、レアルでも中心になっていた選手です。
これまでには、ジデディーヌ・ジダンが2014年から監督に就任しており、さらに現在の監督はレアルの至宝だった「ラウール・ゴンザレス」です。
直接、こうした銀貨系軍団だった選手からの指導を受けられる機会があるのは、久保建英にとって成長の糧となるはずです。
特に、ラウルはFWだったので、久保建英とポジションが同じ、さらに1.5列目にいるなどプレースタイルも少し似ているので、ラウルのアドバイスは久保建英を成長させるはずです。
さらにご存知のようにジダンは、後にレアル・マドリード(トップチーム)の監督に就任しています。
ラウールに関しても、今後トップチームの監督になることが確実視されているため、数年間の間ラウールに久保建英を見てもらうことができるわけです。
監督と一緒にトップチームに昇格できる可能性もあるので、かなり有利な状況と言えるでしょう。
さらに「レアル・マドリード・カスティージャ」に所属していた多くの選手は、その後「リーガエスパニョーラ1部」のチームに排出され、スペインサッカーを支える存在になっています。
久保建英も、同じような存在になることが期待されているわけですね。
本当に、今後のスペインサッカーが楽しみになりました。
ただし現実を見てみると、トップチーム昇格は非常に難しいと言わざるを得ません。
カスティージャに所属する選手の中で、トップチームに昇格するのは全体の中で1人か2人ほどしかいません。
つまり4%から8%の選手しかトップチームである、レアルマドリードには上がれないということです。
激しい昇格争いに勝てなければ、多くの選手と同じように「カスティージャ」から別のチームに移籍することになります。
実際、ほとんどの選手が「レアル・マドリード・カスティージャ」から試合にでるために、他のチームに移籍をしていきます。
そんな中で、久保建英がどのように生き残っていくのか、本当に楽しみですし、カンプ・ノウで久保の勇姿を見られたらと思うだけでゾクゾクしますね。