経済が発展しているシンガポールを投資先として検討している方も多いことでしょう。

確かに、アジア経済の中でシンガポールは抜きん出た存在であり、タイ・インドネシア・マレーシア・インドネシア・シンガポールによって構成されているASEANの中心であるシンガポールは特別な存在と言えるでしょう。

しかし投資先という観点でシンガポールを見てみると、個人投資家にとってシンガポールは魅力的な投資先とは言えません。

 

もちろん投資する意味がないという意味ではなく、日本にいる個人投資家にとっては魅力的ではないという意味です。

例えば、シンガポールの特徴には、キャピタルゲインが非課税であるという点があります。

キャピタルゲインとは、もともと株式や有価証券を売却する時に発生する利益を指して使われた言葉であり、土地の売買による利益も含まれています。

投資家にとって、株式や土地売買による利益が非課税であるという事は非常に魅力的なものです。

しかしシンガポールの不動産価格は、現在すでに高水準になっており、不動産は個人投資家が投資する対象としては選択しづらい状態と言えるでしょう。

 

スポンサーリンク

シンガポール上場企業への株式投資は難しい

 

 

またシンガポール企業への株式投資に関しても、トレンド情報が非常に判断しづらいという特徴があります。

その理由は、シンガポール証券取引所に上場している企業の多くは、複数の会社によって株を所有されていること、貿易関係の仕事のため各国に散っている取引先のすべてを把握するのが難しいという点にあります。

極端なことを言ってしまうと、シンガポールの上場企業はどのような事をして利益を出しているのか判断ができないという事です。

ですから通常のトレンド情報などから、シンガポール上場企業の株式の状態を判断するのは難しいと言えます。

 

スポンサーリンク

シンガポール・ドルへの投資にも魅力はない

 

 

シンガポール・ドルの特徴は、通貨バスケット制度を取っているという点でしょう。

通貨バスケット制度とは、レートが一カ国の通貨と連動して動くような制度ではなく、複数通貨のレートの平均値と連動させて為替を動かす制度のことです。

この制度を導入すると為替が安定するメリットがあるものの、レートが高騰するような事もないため、投資先としては魅力が半減することになります。

シンガポール・ドルは、さらに金利が1%を切る超低金利政策を取っているため、銀行預金を作ったとしても利息収入を期待するのは難しいでしょう。

 

またシンガポールの経済は非常に安定しているというイメージがありますが、GDPに対する政府債務残高比率が100%を超えてしまっています。

シンガポールの債務比率は110%以上であり、アメリカが107%以上であることを見てみると、国家予算が潤沢な状態ではないと言えるでしょう。

 

■東南アジアへの拠点シンガポール

 

シンガポールは、東南アジア各国への移動の面で、非常に恵まれた場所にあるため、東南アジアへ進出する企業にとってはメリットのある国です。さらにキャピタルゲインが非課税であるため、持株会社をシンガポールに置くなら、税金関係で大きなメリットとなります。

ですから、個人投資家には大きなメリットがないものの、ある程度の規模になっている企業であれば、シンガポールに事業投資することは大きな意味があるでしょう。

 

しかし東南アジアへ進出する際の足がかりとするなら、シンガポールではなくタイやマレーシアを検討することもできます。これらの都市が優れている理由は、LCCの路線が非常に豊富であることです。

ですから東南アジアへの拠点として考えるだけであれば、マレーシアやタイの方がおすすめとなるでしょう。

個人投資家にとって投資先としての大きなメリットはなく、企業にとってもシンガポールを投資先とするメリットは少ないのが現状と言えるでしょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事