シネコン大手のTOHOシネマズが映画鑑賞料金(入場料)を値上げします。
日時は2019年6月1日からの予定ですが、値上げは一般入場料だけではなく、全ての料金に適用されるようです。
なぜ、TOHOシネマズが値上げをするのか?
一般料金・シニア料金・ファーストデイ・レディースデイ・シネマズデイ・夫婦50割引の料金の詳細を解説します。
TOHOシネマズの鑑賞料が値上げ!いくらに変更?
2019年6月1日より、TOHOシネマズ全体で料金が値上げされることになりました。
これで映画離れの流れが強くなってしまうのではないかと、業界では懸念する声も聞かれています。
まずはどのような料金体制になるのか、鑑賞料がどれくらい値上げになっているのか紹介します。
こちらの表に載せられていない、大学・高校・中学・小学・幼児・レイトショーに関しては、6月1日以降も料金は変わらないとされています。
また12月1日の映画の日についても、現行料金1,000円を維持することも発表されています。
利用者(消費者)からすると、改悪という形になるため、やはりイメージがあまり良いものではありませんね。
特に、映画鑑賞料金については、もともとちょっと高いのではないかという印象があったので、今後さらに映画に行かなくなってしまう可能性もあります。
これはTOHOシネマズとしても理解していたことだと思いますが、なぜ映画入場料を値上げすることにしたのでしょうか?
TOHOシネマズが値上げした理由とは?経営悪化による倒産もあるのか?
今回、映画鑑賞料を値上げしたTOHOシネマズですが、その理由は次のようなものです。
- アルバイト人件費のコスト上昇
- 各種設備投資
こうした面について、TOHOシネマズのみの企業努力では対処できなくなったため、料金値上げを行うことにしたと発表されています。
つまり普通の会社であれば、企業努力だけで対処するような内容に関して、対応できないために値上げによって対処するという意味になるでしょう。
実際に、TOHOシネマズで働いた経験がないので、人件費についてはよく分かりませんが、そこまで逼迫した状況に追い込まれているということなのかもしれません。
今後が少し心配になりますね。
TOHOシネマズが公式に発表しているコメントを引用しておきます。
弊社では、デジタル映写機や自動券売機等の導入による運営の効率化を図るとともに、映画をより多くのお客様にお届けし楽しんでいただくために新規出店や鑑賞環境の改善などに努めて参りました。
しかしながら、アルバイト人件費を中心とした運営コストの上昇や各種設備投資への負担増により、企業努力だけではこれらの吸収は極めて困難であると判断し、鑑賞料金を改定させていただきます。
今後も更なる企業努力により、お客様にご満足いただけるようサービスの向上に努めて参りますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
これまでのTOHOシネマズの幾つかの変化(マイナス)
2018年から2019年にかけて、TOHOシネマズでは、悪いニュースが続いてしまっています。
2018年2月4日:TOHOシネマズ日劇(日本劇場)閉館
2018年8月7日:TOHOシネマズがポケモンGOの公式スポンサー降板
2018年12月20日:TOHOシネマズ「フリーパス特典」廃止
2019年1月26日:TOHOシネマズ日本橋が営業中止
このようなニュースに引き続き、今回の料金値上げという内容のニュースが入ってきました。
これによって、残念ですがTOHOシネマズへのイメージが、さらに悪くなってしまう可能性もあるでしょう。
特に、長くTOHOシネマズを利用してきた方にとっては、「フリーパス特典」の廃止は大きな影響となりました。
このような意見があります。
ポップコーンとか食べながら
映画観ないから
フリーパス無くなったら
シネマイレージのメリットが
ほぼ無くなる…午前十時の映画祭も無くなるし
いよいよTOHOシネマズ卒業が
近づいてきたか…— junky-glamarous(カタカナ表記でOKです!) (@wildest_monkey) 2018年12月3日
都内のTOHOシネマズはレイトショー料金で観れる場所がほとんどなくて、そんなTOHOでも通い詰めていた人達はフリーパス目当てだったと思うのよね…。フリーパスを廃止すると言うのならもうどこの劇場でもいいし、わざわざTOHOで映画を観る必要がない…。
— Tom (@ttt106106) 2018年12月3日
こうした意見を見ていると、TOHOへの逆風はかなり強いものとなっていると予想できます。
その逆風の中、多くの人にとって100円の値上げとなる、今回の料金変更は予想以上の影響となるかもしれません。
こうした変化は、TOHOだけの問題ではなく、映画業界全体にも影響してくることかもしれません。