NHKの大河ドラマ【いだてん】が、第1話から5話までの平均視聴率10.2%と、スタートで大きく躓いています。
「いだてん」から多くの視聴者が離れていっている理由とはなんでしょうか?
大河ドラマの中でもかなりの失敗作になってしまうのでは?と心配されている原因について解説しています。
【いだてん】のあらすじや感想とネタバレ
「いだてん」は、朝ドラで大ヒットとなった「あまちゃん」を担当した、宮藤官九郎さんが脚本を担当する作品で、放送開始前にはかなりの期待を持たれていました。
中村勘九郎さんと阿部サダヲさんが、ダブル主演であり、主人公を引き継ぐというとても面白い展開の大河ドラマです。
特に、2020年に東京オリンピックが控えているということもあり、1964年に開催された東京オリンピックに焦点を合わせていました。
正直なところを言うと、内容はとても豊富で、人情も丁寧に描かれている、良い作品だと思います。
物語が始まるのは、1909年のこと。
ちょうどこの時期似、大相撲が開催される「両国国技館」が開館し、庶民の間でも相撲ブームが湧き上がります。
そんな中、東京高等師範学校の校長である「嘉納治五郎」の元に、世界的スポーツイベントについての情報が届きます。
そのイベントこそが「オリンピック」であり、オリンピックに日本人代表団を招待したいという招待状でした。
「嘉納治五郎」は、さっそく選手団を派遣するために、陸上競技に目を向けます。
短距離走と長距離走(マラソン)の選手を選出するため、選考会を開き、結果「金栗四三」と「三島弥彦」を選出します。
その二人が参加した、初のオリンピックは、さんざんたる結果であり、二人とも世界との差を痛感し、自信も根こそぎ奪われてしまいます。
このように物語は進んでいき、東京オリンピックまでの道のりを描いていきます。
全ての話を書いていくと、本筋から離れてしまうので、ここからは視聴率が低迷している原因を探っていきましょう。
いだてんの視聴率が低い理由とは?内容が面白くないの?
いだてんがスタートした時の視聴率は、15.5%だったので、スタートとしてはまずまずの数字です。
しかし2回目の放送では、視聴率が12.0%と、なんと3.5%も低下してしまいます。
5回目の放送では、ぎりぎり10%台に踏みとどまったものの、一桁台になるのは時間の問題のようですね。
なぜ2020年のオリンピックに合わせて放送した「いだてん」の視聴率が下がり続けているのでしょうか?
まず顕著な点としては、初回の15.5%から、2回目の12.0%への変化から分かることは、視聴者が1回の視聴で離れてしまったことです。
原因となるのは、以下の点と分析できます。
- 時代の移り変わりが大きすぎて視聴者がついていけなかった
- 登場人物が著名人ではない
1話目の話の内容は、NHKが自身でも語っていたように、本来であれば時間をかけて描く内容を一気に放送するものでした。
そのため、あまりにも時代が進むのが早く、視聴者の多くは「いったい何時の話なのか分からない」と感じてしまったようです。
そのため、1話のみで視聴を止めてしまいました。
しかし、それだけではあれば、2話から3話、4話になるにつれ、視聴率は回復する可能性があったものの、実際はそうなりませんでした。
その理由は、
「初回に離れた方が戻って来なかったこと」
「登場人物が歴史上の有名人物ではなかったこと」
が原因になるでしょう。
正直、自分で「いだてん」を見た印象は、大河ドラマというよりも「朝ドラ」に似た展開だったと思います。
もし「朝ドラ」で放送していたなら、視聴率は良かったのではないでしょうか?
ドラマの内容としては、決して悪いものではないと思いますね。
ただし、大河ドラマという枠で考えた場合、残念ながら多くの人の期待していたものとは異なるというのも事実でしょう。
こうした事が原因となり、「面白くない」「視聴率が低い」と言われてしまっているのでしょう。
とはいえ、2020年の東京オリンピックに向けて、ドラマの成功は大きく影響していくことになるので、今後の飛躍に期待しています。