会社の社長には大きく分けると2つのタイプがあるようだ。
社員を大切にして1人1人と向きある松下電器の松下幸之助氏や本田技研の本田宗一郎氏といったタイプと山本周嗣社長などのワンマンタイプだ。
今回山本周嗣社長がトップである文響社では、パワハラによって大量に社員が退職した。社長のプロフと経歴、パワハラの原因について解説する。さらに山本周嗣社長は俳優としても活動をしているので、その映像も合わせて紹介します。
山本周嗣社長の輝かしい成功のプロフィールや経歴
山本周嗣社長のこれまでの歩みやプロフィール・経歴をご紹介します。
かなりエリートとして生きて来られたことがすぐに分かります。
名前:山本周嗣(ヤマモト シュウジ)
出身地:神奈川県
年齢:41歳
最終学歴:学習院大学法学部卒業
職歴:リーマン・ブラザーズ勤務後、ドイツ証券に勤務
現在の職業:ミズノオフィス代表取締役と文響社代表取締役の兼務
最終学歴を見ると、学習院大学法学部となっています。
旺文社のパスナビによると、学習院大学法学部は偏差値60.0であり、経済学部と並んで学習院大学で最も高い偏差値になっています。
同レベルの大学は、早稲田大学や慶応大学になるでしょう。
山本周嗣社長は大学から優秀だったわけではなく、中学校時代から非常に優秀な学生であったようです。
東海地方の中でも、進学校として有名な「東海中学校」に入学し、その後「東海高校」に入学しています。
どちらも中学高校レベルにおいて、非常に高いため、非常に優秀な生徒が多く集まっています。
実際、東海中学の時には、水野敬也氏(夢をかなえるゾウ著者)と同級生であったようです。
個人的に親しかったということで、社会人になっても共に仕事をし、最終的にはミズノオフィスを共同で設立することになったようです。
山本周嗣社長の現在の年収とは
山本周嗣氏が社長を努めている文響社の情報をご紹介します。
正式には、株式会社文響社といい、資本金が9,000万円でスタートした会社です。
もう1つの会社がミズノオフィス株式会社ですが、どちらの会社も株式会社ではあるものの、年商を公開していなため、山本周嗣社長の年収を測ることはできません。
経営に関しては、リーマン・ブラザーズやドイツ証券での勤務経験を生かしているため健全経営である可能性が高いでしょう。
ちなみに文響社は株式会社であるものの、株式上場はしていないため、細かな情報を提示する必要がありません。
しかし2社の代表取締役を勤めていることからしても、年収は数千万円はくだらないでしょう。
シュナイダー山本として俳優にも挑戦していた山本周嗣社長
実は山本周嗣社長は俳優としても活動しており、その時の芸名はシュナイダー山本といいます。
その時の映像が幾つかあるので、ご紹介します。
うんこ漢字ドリル作った会社の社長どっかで見たことあるな〜〜と思ってたら「人を怒らせる方法」に出てた役者(シュナイダー山本)らしくて わろてもた pic.twitter.com/a8HKhhDetS
— 何者 (@aomuro2nd) 2018年7月3日
このようにいろいろな映像に俳優としても出演していた過去があります。
興味深いのは、映像が「人の怒らせ方」というシリーズだということです。
これは今回の、山本周嗣社長のパワハラによって起きた、大量の退職劇の根本原因となっているでしょう。
文響社大量退職の理由は山本周嗣社長のパワハラ
大学教育や会社で、パワハラが非常に大きな社会問題になっています。
今回の文響社の社員が大量に退職したことも、パワハラをクローズアップすることになりました。
今回多くの社員が辞めた理由は、ほとんどの社員のコメントから山本周嗣社長のパワハラが原因であることが分かっています。
実際に文響社で勤めていた方のコメントをご紹介します。
実力主義を掲げる社長は、頑張っている過程は無視し、結果のみで評価します。それはある程度仕方なくても、昨日は怒らなかったことを今日は怒るなど、テンションの上下が激しい。怒り出すと“なんでこんな簡単なことができないんだ”“なんで指示したのと逆のことばかりやるんだ”“(頭が)おかしいんじゃないか”などと、1時間以上やり込められ、反論すると怒鳴られる時間が長びく。ある朝、電話で“この会社と契約しておいて”と言われたので契約すると、翌日“オレはそんなこと言ってない。なんで契約したんだ”と怒鳴られたことも。残業も月100時間以上は当たり前。なのに一方的に基本給を下げられた人もいます。私が勤めている間に、15人以上は会社を辞めましたね
コレに対するの返答は、やはり社員の気持ちを理解していないものになっていました。
ワンマン経営をしてきた社長がいる会社によく見られる傾向であり、内部にいるパワハラの張本人が気づかないというパターンのように思えます。
このように返答していました。
誰に対しても業務指導を行うことはありますが、長時間叱り続けるとか、大声で厳しい言葉で叱責するとか、人格否定に相当する発言をするとか、そういう事実はありません
パワハラ問題が起きる前、山本周嗣社長は記者からのコミュニケーションに関するインタビューの中で次のように語っていました。
家族や友人との近しい関係のコミュニケーションでは、結果がなくてもいい。居心地が良ければいい。これも大きな意味では好きになってもらうということ。居心地が良いというのは、持って生まれた雰囲気もあるし、話しやすかったり、褒め上手だったり、物知りだったり、色々な要素が考えられるけれど、要は、「相手をあったかく包む」ということ。結果がまだない自分が、人並みに人と関係を持って来られたのは、これがあったからだと思う。
上記のインタビューを見るかぎり、山本周嗣社長はコミュニケーションに長けていたように感じた。
もしかしたら以前の山本周嗣社長であれば、相手の気持ちを優先して考える方だったのかもしれません。
しかし時間が経つにつれて、だんだんと相手に寄り添うよりも結果を求めるようになっていったのかもしれません。
もちろん経営者として、会社を守る必要もありますし、会社を成長させる役割もあります。
時には、厳しく社員に接することも重要になってきますし、これができないなら会社が成長することはありません。
しかし「社員こそ会社の宝」という考え方を、経営者は忘れるべきではないでしょう。
これを忘れた瞬間、会社の社員たちは、会社を動かす単なる歯車の1つになってしまい、問題があれば交換すれば良いということになります。
まさに山本周嗣社長は、今こうした状態にあるのかもしれません。
「相手の立場になって考える」「聞き上手である」と過去に自分で語った言葉に、もう一度自分から耳を傾ける時なのかもしれません。
これはパワハラが閉鎖された空間で起きないようにするための秘訣とも言える考え方です。