2016年から2018年4月まで続いていた、ケープタウンの水不足は雨季の季節に入り、かなり解消に向かって進んでいる。
現在の水不足の詳細と、2017年のダム貯水率との比較をする。
ケープタウンの水不足がどうなったのか?解消しているのか?こうした疑問にお答えします。
水不足は雨季の雨によって大きく改善した
西ケープ州全体で深刻な水不足の状態が続いていましたが、2018年の雨季(4月~8月)に例年通りの雨が降ったため、状況は大きく改善しています。
特に改善が見られたのは、ダムの貯水率が低く、枯渇の恐れがあった深刻な地域です。
4ヶ月前までは、ケープタウン周辺のダムの平均貯水率は16%に過ぎず、2018年2月より大都市の中で初めて「デイゼロ」、つまり水が枯渇する年になると言われていました。
2018年8月26、27日には、ケープタウン市全体で大雨となり、さらにダムの貯水率は改善しています。
現在のところ深刻な状態のままの場所は、Karoo地区ですが、ここは一般的に旅行者が訪れる場所ではありません。
この地域は、春から夏にかけて雨季になるため、今後の降雨が期待できます。
今後こちらのコンテンツで、ケープタウンの水不足に関する最新の情報をお伝えします。
水不足の解消へ-ケープタウンのダム情報(2018年8月27日)
ケープタウンの冬が終わる8月末も大雨が降り、水不足はかなり回復することになった。
今回の発表で、ダム貯水率は62.0%にまで回復している。
過去4年間のダム貯水率の推移を確認すると、2018年の回復がはっきりしてきます。
下記の統計は、2018年8月27日のダム貯水率のデータとなります。
2014年:101.1%
2015年:72.3%
2016年:57.7%
2017年:34.1%(最低時16%)
2018年:62.0%
2017年8月にダム貯水量は、34.1%まで落ち込みましたが、その後2018年2月まで雨が振らず、16%台まで貯水率は落ち込みました。
その後、2018年の雨季の季節によって、ようやく2016年の水準まで回復していることが分かります。
2014年から減り続けていたケープタウンの水は、ようやく右肩上がりになってきたという事です。
最も大きなダムの名前は「Theewaterskloof Dam」と呼ばれています。
ダム貯水率の変化について説明した動画があります。
英語ですが、2014年以降のダムの状況を確認することができます。
引き続き、このコンテンツの中で、ケープタウンの水不足の情報を解説していきます。
2018年12月第1週のダム情報
下記の情報を見ていただけると、すぐに分かると思いますが、ケープタウンの水不足の状況は、かなり改善されています。
旅行者の方は、かなり安心できるレベルまで回復していますね。
2018年12月現在の、西ケープ州(ケープタウンを含む)の都市の取水制限は以下のようになっています。
Beaufort West Municipality - level 5
Bergrivier Municipality - level 6B
Bitou Municipality - level 1
Breede Valley Municipality (Worcester, Rawsonville and Touwsriver) - level 1
Breede Valley Municipality (De Doorns) - level 2B
Cederberg Municipality - level 4
Cape Agulhas Municipality - level 3
City of Cape Town - level 3
Drakenstein Municipality - level 5
George Municipality - level 2B
Hessequa Municipality - level 1
Kannaland Municipality (Ladysmith, Calitzdorp) - level 4
Kannaland Municipality (Zoar, Van Wyksdorp) -level 3
Knysna Municipality - level 3
Laingsburg Municipality - level 3
Langeberg Municipality - no restrictions
Matzikama Municipality - no restrictions
Mossel Bay Municipality - level 1
Overstrand Municipality (Hermanus) - level 2
Overstrand Municipality - no restrictions
Oudtshoorn Municipality - level 3
Prince Albert Municipality - level 4
Saldanha Municipality - level 6B
Stellenbosch Municipality - level 5
Swartland Municipality - level 6
Swellendam Municipality - no restrictions
Theewaterskloof Municipality - level 4
Witzenberg Municipality - no restrictions引用:南ア政府機関
なんとケープタウンの制限が6B → 5 → 3 まで引き下げられています。
これは本当に大きな改善と言えるでしょう。
すでに制限を完全に解除しても問題ありませんが、今後のために引き続き制限を課していくという事でしょう。
2019年1月11日のケープタウン水情報
2019年1月11日現在、ケープタウンのダム貯水量は、63.5%です。
一時期よりも減ってきているという印象ですね。
雨の降らない乾季に入っているので、仕方のないことでしょう。
4月までは雨の降らない季節が続きますが、それを考えると、もうちょっと貯水量がある方が良いですね。
ただし去年の同じ時期は、29.9%だったので、それに比べると遥かにマシですね。