秋の風物詩にもなるサンマですが、今年は例年とちょっと違うことがあります。
これまではサンマ漁は8月~12月まででしたが、一年中漁ができるようになりました。
すでにサンマの漁は始まっており、イオンなどのスーパーで生サンマが販売されています。
- 2019年今年のサンマの漁獲量は多いのか?少ないのか?
- 今年のサンマは脂が乗っているのか?
- 価格(値段)は高いのか
サンマについて上記のような内容を紹介します。
2019年のサンマの漁獲量は多いのか?
サンマの漁獲量を知る上で、水産庁が行なっているサンマ漁の制限について理解しておくことは重要です。
これまでは、毎年8月にならないとサンマ漁を行うことができませんでしたが、2019年からはサンマ漁を1年中行うことができるようになりました。
そのため、すでに5月にはサンマ漁を行なっている漁師もおり、セリも行われています。
現在のところ、サンマの漁獲量はまだまだ少ないということです。
もちろん5月の段階であるため、漁獲量が少ないのは当たり前ですが、今後に期待が集まっています。
しかしサンマの漁獲量は、2000年以降には20万トンから30万トンあったものの、徐々に減ってきており、特にここ数年は明確に漁獲量が減少し10万トンから15万トンになっています。
原因になっているのは、中国や台湾の漁船が「水産庁が制限している期間」に漁を行なってしまい、数が減っていることです。
そのため、今年からは中国や台湾と同じように漁を始めるために、制限をなくした状態です。
大型船であれば、通年サンマ漁を行うことができます。
すでに日本にある55隻の大型サンマ漁船のうち18隻がすでに漁を行なっていますが、満足のいく漁獲量にはなっていません。
以下のように、通常であれば、8月に漁獲量は最盛期を迎えるので、5月後半の漁獲量は少ないのは当たり前です。
漁師の中には、早く漁を始めたからと言って、漁獲量が増えるわけではないと心配している人もいます。
1年通年のサンマ漁については、未知の部分が多いようです。
実際、5月の漁で捕れたサンマのサイズは、非常に小さく細いため、例年であれば売り物にならないようなレベルということです。
今年のサンマの脂は乗っているのか?
5月6月現在、獲れたサンマの大きさは、まだまだ細いものばかりで、1尾100gほどしかありません。
イオンでは、すでに3トンのサンマを競り落とし、店舗で販売していますが、1尾198円での販売であるため、非常に高いと言えるでしょう。
サンマの脂が乗ってくるのは、8月以降でも、特に9月以降となるため、あまり早くサンマを購入する必要はないでしょう。
ただし、イオンで販売した秋刀魚は厳選しているため、脂は少し乗っている状態ということです。(あくまで6月上旬時点での話)
通年でサンマ漁が解禁されましたが、それでも脂の乗りということであれば、やはりサンマは秋の魚という位置づけになります。。
では、9月になるまで脂の乗ったサンマを食べられないのでしょうか?
実は、脂の乗ったサンマを購入することはできます。
脂の乗ったサンマを購入する方法
皆さんは、獲れたてのサンマと冷凍サンマのどちらを購入したいと思われるでしょうか?
きっとほとんどの方は、新鮮なサンマの方を選択すると思います。
しかし9月になるまでは、獲れたての新鮮なサンマよりも、冷凍サンマの方がおすすめなんです。
確かに鮮度では、冷凍サンマは獲れたてには劣ります。
しかし脂が乗っているのは、冷凍サンマであり、結局味が美味しいのは「冷凍サンマ」なんです。
ですからスーパーに並んでいる、細く脂の乗っていないサンマを選ばずに、冷凍サンマを購入するようにしてみてください。
2019年のサンマの値段は高いのか?
2019年で初売りされているサンマの値段は、1尾198円(イオン)とご紹介しました。
確かに、この価格になると庶民の見方とは言えない金額ですよね。
では、今年はずっと価格が高いのかというと、そうではありません。
去年までは不漁の年が続いていたため、値段も高めに推移する傾向がありましたが、今年は通年サンマ漁解禁によって漁獲量が回復する可能性も出てきています。
しかし、通年サンマ漁解禁によってどのような結果が出るのか、それは今年の漁の結果を見てみなければなりません。
なんと言っても、これまでに通年サンマ漁のデータがないわけです。
サンマの価格については、今後もデータを更新していきます。