山田ルイ53世(髭男爵)が、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞

山田ルイ53世(髭男爵)が、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞し、時の人となっています。
「やないか~い」というギャグで知られていた髭男爵は、一発屋の芸人として知られていますが、これまでも山田類53世の文才は評価されていました。
山田ルイ53世の文才を評価している人の中には、高田文夫や水道橋博士がおり、これまでも月刊誌の「新潮45」で連載を続けています。

今回の雑誌ジャーナリズム賞受賞は、まさにこの新潮45で連載を行っていた「一発屋芸人列伝」という内容です。
火花を出版したピース又吉さんのように、芸人目線とジャーナリスト目線を両立し、芸人の真の姿と面白さを引き出していることが受賞の要因です。
一般の方からの評価も決して低くありません。

「山田ルイ53世は文章の構成もしっかりしていて、文章自体が非常に面白い」

「この人には天性の才能があるように思う、表現方法、比喩方法、洞察力などすべての面で芸人のレベルではない」

「やっぱり芸人でもあるので、構成と話のオチは見事だと思う、本当に楽しく読むことができた」

一発屋芸人列伝で紹介しているのは、レイザーラモンHGや波田陽区などの一発屋芸人として有名な面々です。
他にもコウメ太夫などについても書かれています。
一発屋芸人は、突然世の中に需要が生じた後、いきなり需要がなくなるという特別な経験をした人たちだ。
実は非常に興味深い人たちであり、彼らの経験から多くのものを学べる機会があるのかもしれない。
山田ルイ53世がどのような視点で一発屋芸人ルポを行ったのか、なぜ書くことに決めたのか、続きを下に記載しています。

芸人とジャーナリストとしての視点

芸人の感想や感情を書く時に、どうしても芸人の話術に注目してしまい、芸人の本心が書かれていないような本が多く見られます。
そのような本は、読んだ時は面白いのだが、その瞬間の面白さしかなく、じっくりと読みたい1冊にはならない。

しかし今回の一発屋芸人列伝は、一発屋芸人ならではの面白さを引き出しながら、さらに芸人の人生や思いについての真面目なコメントが含まれている。
いわば芸人として話を聞く瞬間と、ジャーナリストとして話を聞く瞬間を上手く使い分けているという事。
実際、インタビューの時には「今はボケはいらないから、しっかり答えて」というようば場面も数多く見られる。

一発屋芸人を失敗者のような目で見る傾向が世間にはある。
しかし彼らは世間の大きな荒波を経験し、普通の人が経験しないような大波を乗り越え、生き残るという素晴らしい経験をしているものだ。

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人生を生き抜くための、彼らなりの貴重なコメントやメソッドが散りばめられている、優れた作品になっているだろう。
そんな普段はあまり見にされることのない一発屋芸人の置くの深さを、芸人山田ルイ53世とジャーナリスト山田ルイ53世が上手く引き出している作品になっている。

山田ルイ53世が一発屋芸人列伝を執筆をすることにした理由

実際、山田ルイ53世が執筆を行うことにした理由は、一発屋芸人への思いが溢れている。
一発屋芸人に対して、ほとんど価値なんてないという方と共に、そんな事はないという意見を持ってくれる人がいても良いのではという思いから執筆を決意したようだ。

たとえば一発屋芸人達の、転落した現実を受け止めつつどのように生き抜いているのか、芸に対する純粋な思いと精一杯努力する姿は、どんな人でも共感できるだろう。
また一発屋であったとしても、世間を大きく動かした彼らのネタがどのように生まれたのか、こうした真面目な面にも触れているのは興味深い。
新潮45で連載された10回分の内容が、2018年5月単行本化することも決まっている。

今後も作家としての山田ルイ53世がどのような作品を生み出していくのか、非常に楽しみだ。
実のところ、すでにヒキコモリ漂流記などの書籍をすでに世の中に出しているので、この機会に読んでみるのも良いかもしれない。

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