花粉対策をしていないまま、花粉の飛散時期を迎えてしまうと、症状が深刻化してしまうケースもあります。
特にすでに花粉症が起きてしまっている方であれば、早めに病院で花粉症対策をする事も検討できるでしょう。
今回は、花粉症治療の中の免疫療法をご紹介します。

■花粉症の免疫療法
◯免疫療法とはどのような治療法?

免疫療法については、ご存知の方も多いかもしれません。
この方法は花粉症の対策として実施する事もできる対策法であり、花粉症対策に限った方法ではありません。
身体には免疫機能が備わっており、身体に進入した異物を排除するために免疫機能が働いてくれます。

しかし時に免疫機能の反応が大きくなりすぎてしまい、反応が過剰に出てしまうこともあります。
それが花粉症の症状、くしゃみ、鼻水、なみだといった症状となります。
ですから身体が花粉(アレルゲン)を異物だと判断しなければ、排除のための反応(くしゃみ等)が起きなくなるわけです。

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簡単に言うと、身体が異物(アレルゲン花粉)として判断するものを、少量ゆっくりと体内に入れる事で、免疫機能がアレルゲンを異物として過剰反応しないようにする事、これを免疫療法と言います。
例えば、スギ花粉であれば、ゆっくりと少量のスギ花粉抽出物を注入し、拒否反応などをみながら量を増やしていき、体質を変化させる事ができます。

これにより花粉が飛散したとしても、体が過剰に反応してしまい、くしゃみが止まらなくなるなどの症状を抑えられるようになります。
免疫療法は、他にも「脱感作療法」や「減感作療法」という名前でも知られている一般的な対策方法です。


◯免疫療法はだれにでも効果があるのか

免疫療法は非常に優れた治療法であり、効果を期待できるものです。
しかし免疫療法を受けた全ての方に、同じ効果が出るとは限らず、20%ほどの方には効果が出なかったというデータもあります。
とは言え、逆に言えば80%ほどの方にはなんらかの効果が出ているという事になるので、花粉症に苦しんでいる方にとっては救いの希望となるでしょう。
耳鼻いんこう科やアレルギー科のデータによると、免疫療法を受けた2割の方の花粉症が完治し、3割の方の症状が大きく改善し、3割の方は幾分症状が楽になったという結果になっています。

◯どのようなサイクルで免疫療法を受けるのか

免疫療法とは、スギ花粉を含んだ抽出物を注射によって体内に注入するという治療法です。

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最初から濃度の濃いスギ花粉抽出物を体に入れてしまうと危険であるため、最初は濃度の低い注射液を使います。
免疫療法による治療は、3年間続けて行っていく必要があるので、継続がポイントになります。
最初は、週に1回の注射を半年間続けていき、半年後の注射液の濃度が最大になります。
この段階で体が花粉を含んだ注射液に慣れてきており、あとは1ヶ月に1回最大濃度の花粉注射液を注射し、これを3年間続けます。

効果を最大限出すためには、計画的に注射を打つ必要があるので、必ず医師の指示に従うようにしてください。
花粉症の症状が出てから、目薬や市販薬などを使用するよりも、ずっと症状が軽くなるでしょう。

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